
4.持病
日ごろの生活習慣の中での食事、嗜好品、運動の習慣、睡眠状態、
職場の環境などが病気の発症と深く関係していることが分っています。
糖尿病、高血圧、動脈硬化、胃潰瘍などがある人は、疲れをためて
しまうと持病が悪化し、その悪化した持病が疲れに影響を与えてしまい、
体の中で悪循環に陥りやすくなります。
このほかにも、高脂血症、心臓病、肝臓病、ぜんそく、アレルギー、
十二指腸潰瘍などが挙げられます。
●糖尿病
糖尿病は、特に精神的なストレスと強い関係があります。食事をすると
副交感神経が優位となり、膵臓からホルモンのインスリンが分泌されます
が、ストレスなどを受けることで交感神経が緊張しすぎ、食事をしても
いつものように副交感神経の切り替えができなくなります。そして、交感
神経の分泌を抑える作用により、膵臓からインスリンが分泌されなくなり
ます。その結果、栄養素が血液から細胞に運ばれなくなり、血糖値が
上がってしまいます。さらに、交感神経の刺激物質であるアドレナリンや
ノルアドレナリンにも、血糖値を上昇させる作用があるので、この状態を
放置したままでいると、網膜症、神経障害、心筋梗塞などの合併症を
起こします。また、糖尿病の人が日々のストレスから食べすぎ、甘いもの
を欲するといったことも病気を悪化させる原因となります。
●高血圧
ストレスにより血圧が上昇しやすい人がいます。また、通常の血圧は
正常にもかかわらず、病院で医師、看護師などに測定してもらうときだけ、
自分が知らないうちに緊張状態となり血圧が高くなる人もいます。緊張
しやすかったり、刺激に対して敏感な人は交感神経がすぐに興奮し、
血圧が上がります。そのような人が長い間ストレスを感じる環境にいると、
やがて高血圧を発症することになってしまいます。
●動脈硬化
動脈硬化になると血液が流れる部分が狭くなることで、血圧が高くなり
心臓の負担が大きくなります。また、動脈硬化の人の血管は弾力性が
ないので破れやすくもなります。
動脈硬化も慢性的なストレスによって、発症の頻度が高くなる病気
です。ストレスを受けると、交感神経の興奮を受けて血小板機能が
活発になります。それは、血液を凝固しやすくして出血を抑えようと
する体の反応です。しかし、この反応により、血液の粘土が高い状態が
続いてしまうと、血管壁への刺激が強くなることで、動脈硬化を起こす
ことになってしまいます。
●胃
胃潰瘍とは、胃の壁の粘膜が切り取られ潰瘍ができ、出血や炎症を
起こす病気です。胃から分泌される胃液は、胃酸とペプシンという
消化酸素が含まれ、口から入ってきた食べものを分解し、食べものに
含まれる細菌の体内への侵入を阻止してくれるという働きを持ってい
ます。しかし、疲労が重なると、この消化液が自分の粘膜を傷つけて
しまいます。これは、ストレスを受けると、交感神が興奮することで
胃の粘膜の血流が低下してしまい、貧血状態になってしまうからです。
そして、ストレスは延髄から迷走神経を刺激して胃酸の分泌を盛んにし、
それだけではなく副腎皮質から分分泌されるコルチゾールが、粘膜を
保護する粘液分泌を抑制してしまいます。つまり、胃の粘膜は防衛体制
が弱まっているにもかかわらず、胃酸を盛んに出している状態です。
そのため、ストレスを感じたときに胃が痛んだりするのです。
注)迷走神経・・・脳の延髄から出ている末梢神経の1つ。複雑な走行を
示し、頸部・胸部に分布し、さらに腹部に達して多くの内臓に分布大部分
が副交感神経からなり、平滑筋の運動や腺の分泌機能を調節します。
※危険な急性ストレス!!
慢性的なストレスを受けていると、体力が落ち、免疫力の低下や動脈
硬化の発症などがみられます。さらにストレスを受け続けると、急な血圧
の上昇や血液の凝固などの変化に耐えることができなくなり、急性の
心不全や心筋梗塞の発作が起きやすくなります。
※記事内容は「ほすぴ」より
※写真提供は、フォトライブラリーより
URL : http://www.photolibrary.jp/

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